テールゲートリフター特別教育とは?2024年義務化された安全対策の基礎知識

はじめに
2024年2月1日から労働安全衛生規則の改正により、テールゲートリフター特別教育が義務化されました。物流業界だけでなく、警備業界でも重要な教育となっているこの制度について、基本的な内容から実際の活用事例まで詳しく解説します。
テールゲートリフターとは

テールゲートリフターは、トラックの荷台後部に設置された荷物積み降ろし用の昇降装置で、通称「パワーゲート」とも呼ばれます。1人でも比較的重い荷物を安全に積み降ろしでき、特にフォークリフトが使用できない店舗などでの荷役作業に役立ちます。
主な活用場面
- 宅配便や運送業での荷物配送
- 建設現場での資材運搬
- 小売店舗への商品納品
- 重量機材を扱う各種業務
特別教育とは
事業者が労働者を特定の危険または有害な業務に従事させる際に、労働災害や健康被害を防止するために実施する専門的な教育で、労働安全衛生法によって事業者に義務付けられています。
テールゲートリフター特別教育の概要
教育の目的と内容
トラックに搭載された荷物の昇降装置「テールゲートリフター」の安全な操作方法を習得するための教育プログラムです。労働安全衛生規則の一部改正により2024年2月1日から義務化され、転落事故や挟まれ事故といった労働災害のリスクを軽減することを目的としています。
義務化の背景
これまで発生していたテールゲートリフター関連の労働災害を防止するため、事業者は労働安全衛生法によって正しい操作方法と安全管理の知識を身につけることが法的に義務付けられました。
警備会社でテールゲートリフターが必要な理由
交通規制業務での重要性
道路などで交通誘導警備を行う現場では交通規制を行うことがありますが、その交通規制業務を警備会社が請け負うことが多くなっています。
使用する機材の特徴


交通規制に使用する規制機材には、カラーコーンや矢印案内板のような軽量の物もあれば、電光表示板やクッションドラムなどの大きくて重量のある機材もあり、そんな重量のある機材を運搬、設置するためにテールゲートリフターが活躍します。
作業効率と安全性の向上
重量機材の運搬において、適切にテールゲートリフターを使用することで:
- 作業員の身体的負担軽減
- 機材の損傷リスク低減
- 作業時間の短縮
- より安全な作業環境の実現
SHINWAの教育体制の強み
社内インストラクター在籍の利点





テールゲートリフター特別教育は講習機関や講習受託事業者などが行っていますが、SHINWAには専門のトレーニングを受けたインストラクターが在籍しており、必要なタイミングで、必要な人数が特別教育を受講することができ、現場からのニーズに柔軟に対応することができます。
警備業界特化の実践的教育
荷役や運送事業者が使用することの多いテールゲートリフターですが、交通誘導警備や交通規制の知識を持ったインストラクターが警備員目線で教育を行うことで、より安全な交通規制業務を行うことができるようになります。
グループ会社への教育提供
今回の講習では、社員だけでなくグループ会社の方にも特別教育を受講していただきました。このように、SHINWAでは組織の枠を超えて安全教育の普及に積極的に取り組んでいます。
今後の展開について
受講窓口の拡大

SHINWAでは今後、社員以外でも多くの方が正しくテールゲートリフターを使用し、より安全で快適な労働環境を作り出せるよう、受講窓口を広げていく予定です。
業界全体への貢献
専門的な知識と実践的な教育ノウハウを活かし、警備業界全体の安全性向上に貢献していくことを目指しています。
まとめ
テールゲートリフター特別教育は、労働災害防止を目的とした重要な制度です。特に警備業界においては、交通規制業務での重量機材運搬において欠かせない技能となっています。
適切な教育体制を整備し、専門知識を持ったインストラクターによる実践的な指導を受けることで、より安全で効率的な作業環境を実現できます。SHINWAのような充実した教育体制を持つ企業では、現場のニーズに応じた柔軟な対応が可能となり、業界全体の安全性向上にも貢献しています。